野鳥画廊

Birds Gallery

ホオジロ 6月27日(2021)撮影

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どうせ今日は雨だろうとのんびりと朝を過ごしていたけど、外を見ると降ってないし、曇ってるけど明るいし、やがて日も差してきた。大丈夫なんじゃないか?と思って10㎞ほど山道を走ったところのいつもの場所へ行きました。

道の横の草むらから一羽の鳥が飛び出して近くの木の枝にとまった。目の上にぴょんと出た長い毛がかわいらしいお子様の鳥だ。ホオジロだろうか。
ずっとその場所から動かないようなので、お父さんかお母さんが来るかもと思い、少し離れた場所から観察することにしました。
しかしなかなかやってこない。
ときどき「チ、チ、」と鳴いてさみしそうだ。
おやつを食べてコーヒーを飲んで待っているとやっと来た。どうやらやはりホオジロのようです。

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ホオジロ

しかしお母さんと思われるこの彼女は食べ物を与えるわけでもなく、しばらく「チ、チ、」「チ、チ、チ、」と鳴き交わしたあと飛び去って行った。
そこからが長かった。

やがて雨が降ってきた。ちびっこちゃんはまだずっとその場所にいます。
雨が強くなってきたので少し離れた木の下に自転車とともに移動しました。ちびっこちゃんもおそらく雨宿りのためだろうすぐ近くの木の枝にやってきた。
「チ、チ、」と鳴いている。「ママー」と呼んでいるように聞こえました。

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ホオジロ

すごく暗くてシャッタスピードがすごく遅かったけれど自転車を三脚代わりにして撮りました。

ちびっこちゃんはまた少し移動して、声は聞こえるけど葉に隠れて見えなくなった。
さらに雨が強くなり木の下にいてもしずくが結構落ちてくるようになって、もう撮影は諦めてカメラを片づけました。
しばらくしてついにお母さん(と思われる)が虫をくわえて飛んできた。そして二羽はどこかへ移動していきました。

ずいぶん放任主義だなあと思ったけれど、これがホオジロ流の子育てなのだろう。ちびっこだけど飛べないわけじゃないし、結局自分の身は自分で守らないと生き抜いてはいけないですからね。

さて、若干小降りにはなったもののやみそうにないので諦めて濡れて帰ることにしよう。
山を下りる坂道がいつもより長く感じられました。

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